ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計、構築、運用保守という仕事を通して、快適な通信環境を提供する重要な業務を担っています。様々な業種でデジタル化が進められている昨今、業務のIT化にはネットワークが不可欠ですので今後も需要が一切なくなるといったことはあり得ません。
しかしながら、ネットワークエンジニアはクラウド化や自動化で今後仕事がなくなっていくと噂されており、実際に求人数も減少傾向にあります。確かにクラウド化が進むにつれてネットワーク構築などの需要は減少しており、ネットワークだけでなくプラスアルファのスキルを持つインフラエンジニアやクラウドエンジニアの求人が増えているのが現状です。
これはつまり、ネットワークエンジニアの需要が減ったことでネットワークエンジニアの求人数が減少したわけではなく、ネットワークエンジニア自体の需要はありつつも、それにプラスアルファの技術も必要になっているという状況なのです。
ネットワーク構築に関わる仕事しかできないエンジニアは確かに危機感を持たなければなりませんが、クラウド上でのインフラ構築やネットワーク構築をできる人材は今非常に高需要であると言えるのです。クラウド時代と言えど、ネットワーク構築ができるネットワークエンジニア自体の価値は高いのですが、時代の要請としてネットワーク構築だけでは活躍が難しくなりつつあるという話なのです。
ただのネットワークエンジニアから脱却して、クラウド関連の知識や技術を磨くことで、クラウドやインフラなどにも強い新しい時代のエンジニアとして活躍することが求められているわけです。